まったく予備知識なしで、市ヶ谷の蕎麦屋「大川や」さんへいってきました。
実は、この日は火曜日で、近くのフレンチ「ラベイユ」さんへ行くつもりでした。
前日(月曜日)に行こうとして、店の前まで行ったところ、平日のランチは火曜日と木曜日のみと張り紙がしてあったため、「ぜったい火曜日に行こう」と決めて、仕事の合間にいそいそと出かけたわけです。
なので、頭とお腹は完全にフレンチ・モードでした(だったはずでした)。
いつもとは違う道を歩いて向かったところ、ふいに現れた知らないお店の暖簾に惹かれ、表に出ているメニューを見た瞬間、完全に足が止まってしまいました。
この日のメニューはこちら。
本日のそば膳。秋鮭と舞茸のごはん、長芋の煮物ゆずみそかけ、天ぷら(海老・野菜)、北海道産の秋新蕎麦(せいろorかけ) 1600円也。
え!まじ!!
ぜんぶ私の好きなものじゃん。
うーむ。
よく考えてみると、今日はそんなにフレンチ・モードの胃袋じゃなかったかも・・・?(えっ)
ランチに1600円はちょっとお高めですが、問題なしです。美味しくて、手の込んだお料理がいただけるなら、少々お高いのは当たり前です。
ちょっと寒くなってきたし、あったかいお蕎麦もいいかも。
ていうか、長芋は体にいいし、秋鮭と舞茸のごはんなんて、最高じゃん?
北海道産の秋の新蕎麦も、これ以上ないくらい、きっと美味しいにちがいない。
という思考ぐるぐるから、入店を決めるまで、おそらく15秒もかっていなかったと思います。
こういう直感に従わなかったら、きっと後悔するんだ。
そう、いままで嫌というほど味わってきたではないか。
信じられるのは、直感だけだぜ。
ということで、そんなこんな考える間もなく、体が先に動いて、気づいたら、暖簾をくぐっていました。
時間は、11時半過ぎ。先客もそこそこいらっしゃいました。
入り口を入ると、すぐに気持ちのよい接客。運良く、席に座れました。
あとで気づいたのですが、ちょっと時間がずれると、満席で入れない人もいるほどの人気店でした。
通されたカウンター席は、隣の席があまり気にならないほど、ゆったりしていて、食事に集中することができました。
料理の提供はゆっくりめのようですが、問題なしです。
私はまだ満席になっていない11時半過ぎに入って、12時5分ごろにお店を出ることができました。とくに急いで食べたわけでもなく、普通に味わって食べて、このスピードでした。むしろ、最近はよく咀嚼して食べることを意識しているので、食べるスピードはやや遅めだと思います。
満席の状態だと、提供はゆっくりペースに感じるかもしれないので、時間に余裕を持っての来店がおすすめです。
最初にこのようなお膳の用意がされて、少しずつ、料理が提供されます。最初に、日替わりのごはんと、小鉢料理が来ました。
皮付きの長芋、そしてゆずみそ、最高に好きな味でした。
ごはん、もっと欲しいと思うくらい、美味しかった。秋を感じる一品でした。口福。
天ぷら、到着しました。サクサクで美味。塩でいただきました。塩も、良質なものであることがわかります。天ぷらを食べ終わってからも、塩だけ残すのがもったいなくて、お箸にちょんちょんとつけて、いただきました。
あったかいかけそば、到着しました。
ほんのりゆずの香、おいしかった。スープも飲み干して、体が温まりました。
翌日も行ってしまおうかと思うほど、満足しました。
ごちそうさまでした!
市ヶ谷 大川や
(↑ランチをやっていない曜日があったので、確実にこちらでランチを食べたいときは事前に確認することをおすすめします)
JR市ヶ谷駅からは歩いて約10分ほどだったと思います。
ちなみに、冷酒のメニューもありました。
市ヶ谷ではたまに、お一人で昼呑みしているおじさまを見かける(相席になる)ことがあります。この街は、昼から飲みたい方にも良きお店が多いのかもしれませんね。
神楽坂にも「大川や」という同じ名前のお蕎麦屋さんがあります。もともとはこの市ヶ谷でやってらした店主が、お弟子さんに市ヶ谷のお店をまかせて、神楽坂にお店を出したといういきさつがあるそうです。
おまけ。
結局、翌日も行ってしまいました。
冷たいおそばにしました。
蕎麦はもちろんのこと、写真には写っていない蕎麦湯も美味でございました。
市ヶ谷で働いていた数ヶ月の間に、何度も行くほどお気に入りになってしまいました。
小鉢とご飯の写真をいくつか載せておきます。
連日通いつめるほど大好きなお蕎麦屋さんでした。
ごちそうさまでした!